シーラカンスの鱗

"好き"になったら楽しくて

QUARTETTOのレビューという名の感想

お題「NEWS「QUARTETTO」レビュー」

NEWSの最新アルバム「QUARTETTO」が発売された。あまりの名盤っぷりに感動してはてなブログを書いてみることにした。レビューと呼べるものが書けるかわからないが、とりあえず感想を書いていこうと思う。


01.Theme of "QUARTETTO"
先に公開されたMVにより、この曲は4人がそれぞれ奏でた音で作られたものだということがわかっていた。いわゆるボディパーカッションやボイスパーカッション、そして4人の趣味やキャラクターを踏まえた音を奏で合う。
購入後、まずDVDから見た。今回はいつもと逆でmakingが先だった。自分たちの動作が音を奏でることを見せるにあたって、makingからという順になっているのは効果的だと思う。
映像は終始かっこよかった。すごく細かく構成を考えて微調整を繰り返したんだろうなと思って、NEWSとスタッフさんたちすごい。

そしてインポートも終わり、CD音源を聞いて驚いた。DVDのと違う音がする!!!知っていたTheme of "QUARTETTO"にプラス、アルバムの曲がマッシュアップ!全部の曲が入っているのか気になって、とりあえず整理してみた。

①re ready tonight?《Departure》
(re ready to fly?の方かもしれない)
(音としてはだらっちゅらーに聞こえる)

Oh oh oh…《シリウス

re ready tonight?《Departure》

チュチュチュ《チュムチュム》

re ready tonight?《Departure》

wo o o o o o《touch》
(ANTHEMと迷ったがたぶんtouch)

re ready tonight?《Departure》

「QUARTETTO」

②【曲調が変わる】
Wo o o o o o o o o《ライフ》

Let me let go《ANTHEM》

ギター音《ライフ前奏》

NEWSKOOL!! NEWS COOL!!《NEWSKOOL》

ギター音《ライフ前奏》

Wo wo wo wo wo《Wonder》

ムエイヤーエイヤーエイヤー《チュムチュム》

ギター音《ライフ前奏》

NEWSKOOL

ギター音《ライフ前奏》

We are Fantastic 4《Wonder》

③【さらに盛り上がる】
《NEWSKOOL》

手越さんのエイヤー+《NEWSKOOL》

四銃士》増田さん+《NEWSKOOL》

Oh Miss SLENDA You're my SLENDA《シリウス

シリウスで使われている音
(「ドーン」みたいな)

こうしてまとめてみると、ヒカリノシズクのはっきりした音だけよくわからなかった。なんとなくそれっぽいとしたら、③で聞こえる上から降りてくる音階のキラキラキラという音だろう。それがヒカリノシズクの前奏に近いのかなと思う。

この1曲にこれから待つアルバムの曲たちが少しずつ詰め込まれており、とてもワクワクさせてくれる導入歌である。MVとCD音源を合わせてみるのも楽しいよ!


02.QUARTETTO
このアルバムのリード曲。"QUARTETTO" worldに誘ってくれる。カルテットと聞いてオーケストラベースの曲なのかな?と予想していたが、見事に予想を裏切る結構バキバキな曲だった。好き。

この曲は、曲名の通り四重奏から始まる。耳の悪い私にはどうしてもひとつ聞こえないパートがあるのだけど(笑)
主旋律が手越さんで、上から加藤さん、増田さん、小山さんだろう。このハモりの構造、たぶん「永遠」も同じだろう。加藤さんがソロのファルセットを見込まれて上ハモに。ディレクターさんに感謝状だわ。加藤さんの上ハモ萌え!!Sweet Martiniの1Bのシゲマスハモも大好きです、ありがとうございます。

全体としては、2番のAメロがコヤシゲとテゴマスのそれぞれの色があって好きだなと思う。ガツンくるコヤシゲと優しさもありながら広がりのあるテゴマス。あと、コヤシゲの声がエフェクトに合う!この曲想にマッチしてる。
あとはやはり、私も加藤さんの「燃え尽きるまで」で燃え尽きるシゲ担です。
"QUARTETTO"の囁き部分はずっとコヤテゴを逆だと勘違いしていた。テゴ→シゲ→コヤ→マスですね。


03.ANTHEM
2015CWCタイアップソング!イッテQで発表があったあの日が懐かしい。バルサ優勝の表彰式でANTHEMが流れたあの瞬間は鳥肌もの。
ベスアでのラップ部分の増田さんが美しすぎて惚れた。(特に最後に「Wo o o o o」って横向くところ!!)
私はサカオタでもあるのでNEWSとサッカーのコラボレーションは2度美味しい。サッカー好きな人にも自身を持っておすすめできる。


04.シリウス
名曲。ブラジャーのCMタイアップソングはシングルカットされないというジンクスのまま、アルバムへ。もったいない!!でも聞けて良かった!

歌割が素晴らしい。4人それぞれの声質、歌い方が歌詞に美しくマッチしている。特に加藤さんの発音。私は勝手にシゲ節と呼んでいるけれど、ラ行と軽く伸ばした母音がとても切ない。これが大サビで活きている。

この曲が持つ疾走感と爽快感のために、私はどうしても脳裏に晴れ渡る大空が浮かんでくる。広大な空にひとり放り出されたような気分。何回か聞くうちに夜空になりつつあるが、あまりに壮大で、私の中でのイメージ像は銀河まで飛び出してしまった。でも、シリウスは恒星だからなぁ…。よくわからなくなってきた


05.touch
ニッセンタイアップソング。NEWSが彼氏…!?というシチュエーションのCMにお腹いっぱいでごわす。ニッセン様様です。「あのCMの曲だよね!!」と言ってくれる友達がいて感動。カラオケでtouchを歌ったら、アルバムを貸してほしいと言われました。嬉しい!!おしゃかわでキャッチーなこの曲オススメ。
登下校にぴったりと加藤さんが言っていたけどその通りすぎる。歩きながら踊りたくなっちゃう(おやめなさい。)

あと、何故だかわからないけれど、初めてラジオで聞いたときSPEAKERに似てる…って思ったのです。不思議。でもこのアルバムはOh o oを意図的に使っていると加藤さんも仰っていたので、既視感(既聴感?)みたいなものもあるのかな?


06.NEWSKOOL
最高にスタイリッシュな自己紹介ソング。C&Rの部分コンサート超楽しそう。

初めて聞いたとき気を抜いていたら、小山さんのパート誰が歌っているのかわからなかった。NEWSじゃない人!?と思ったけど小山さんでした。それくらいいつもと違うなと感じた。でもこの歌い方良い。語尾を投げるというかちょうど良い。
増田さんは入りがすごく上手いし、「こっちおいで 音の鳴る方へ」が最高オブ最高。このあとのテゴマスパートも好き。
加藤さんは気怠い歌い方をしていて、このリズムに声がとても合う。同じ語尾を並べた歌詞が続くが、そこの歌い方が好き。
手越さんはちょっと短いけれど、いろんな歌い方が味わえる感じ。英語詞のところの歌い方すばら。

07.四銃士
このアルバムが「QUARTETTO」となる契機となった1曲。西本智実さんが総指揮を務めてくださり、イルミナートフィルハーモニーオーケストラによる演奏をバックにNEWSが歌って踊る。歌唱力を必要とされる楽曲である。歌割が珍しく、ABメロを4人で、サビをソロでそれぞれ歌っている。NEWS初のDVDシングルという形でのリリース。

MVが命追われるNEWSという、私が勝手にテンション上がるシチュエーションでした。狙うお姉さんになりたい!!(何)
初めの4人揃って横を向くところと新聞読んでる加藤さんが美しくて…


08.Wonder
ガンガン踊るぜ!系のダンスナンバー。ロック。かっこいい!!!!手越さんゲームミュージックも好きだしもしかすると手越さんと音楽の好みが割と同じ方向性なのかもしれない(なんて勝手に思っている)。

まずはBYAKUYAのように黒い世界へ誘うようなピアノ。四銃士という大きなちからを持つ曲から次へ、ピアノが上手く繋ぐ役割を果たしている。そのあとのイントロはTHEアニソンみたいな疾走感。
サビ前の「Wonder」1番の手越さんと対照的に、2番の増田さんが母音で突き抜けるような歌い方で、ここの差がとても好き。
この曲も歌割が最高。全部最高で書きたいくらいだけど割愛。


09.ライフ
亀田誠治さんが編曲とベースを!!この曲の歌詞が「死」を前向きに捉え、命が尽きるまで全力で生きてゆくという内容で、私的には東京事変の『閃光少女』を思い出していた。人生でもトップクラスに好きな歌。【今日現在(いま)が確かなら万事快調よ】で始まり、死があるからこそいまを煌めくという歌なのだ。「鼓動」という歌詞も閃光少女にあり、しかもベースが亀田さんなので閃光少女を思い出すな~って思っていた。
そんなこともあって、そしてメロディーもストレートに好きなので、このアルバムで1曲選ぶならライフかなと思っている。
2番の小山さんのパートがこの曲のキーかなと思うけど、そこを含め2番の歌割が最高。テゴシゲのハモりって言うのでまず興奮するし、そこからの増田さんが効いてる。


10.チュムチュム
このアルバム唯一のトンチキ曲。ても大好き!なんかわからないがNEWSのぶっとんだ曲が好きなんだよなぁ…笑
この曲を聴く旅に私に夏が訪れる…!って感じがする。大サビの手越さんの声の美しさに感動した。音楽番組では「狂った唇がぁぁぁぁ」ってやたら訳のわからぬ伸ばし方をしてる印象だったのにCD音源美しすぎるんだけど!!ギャップ!!って感じで大サビてごっさんへの愛が止まらない。「くるった」のところがもう最高に美しい。
そしてやっぱり大好きフェルメールシゲアキ。


11.Departure
NEWSと言えば!の応援歌。「旅立ち」なのでしっとりくるのかな?いや、ヒカリノシズクの前だから逆の明るい曲かなとおもっていたら前向きな駆け抜けるような1曲だった。
この曲はBメロと大サビのコヤシゲパートがすごく好き。Bメロはサビ前の「スピードあげていけ」でギアがかかるような感じと加工音が好きなんだなたぶん。大サビは、加藤さん小山さんを大サビに持ってきた…!というこの感じが。
まさに「あの空にTake off」という爽快感良い!!


12.ヒカリノシズク
傘蟻がドラマ化し、その主題歌となったヒカリノシズク。原作、出演、主題歌、もっと言うならドラマ間で流れるCM出演まで…!加藤さんが小説を書いたことでNEWSに流れを持ってきてくれた 。この曲に関しては誰よりも熱い加藤さんのライナーノーツがもう涙涙で…

私は2015年にNEWSが好きになったド新規で、もともとジャニーズなんか全く興味なかったけど、アイドルってこんなに夢を見させてくれるんだな、日々こんなに楽しいんだなって感動してる。過去があって現在がある。涙はもう拭ったから前を向いて進んでゆく。そんなNEWSの生き方に、私も背中を押されている。




13.LIS'N
かっこいい~~~!!!!!!
第一印象は割と平らな流れに増田さんが声で彩りを加えているという感じだった。声で勝負する増田さんらしさが詰まった曲だなって思った。
アコギ+増田さんのいろんな歌い方が本当にかっこ良くて…

サビの「触れてよ This is how I FEEL」がこんな増田を待っていたグランプリ堂々の第一位。圧倒的に好き。この音程に、歌い方にしてくれたことに感謝しかない。

watch me…
shut up and watch me…
なんて「見ろ、黙って俺を見ろ」ですよ!!!?!こんなこと増田さんに言われたら惚れるしかないです。


14.愛のエレジー
また失恋している…!でもなんだろう、小山さん失恋ソング似合ってしまうんだよな…。何と言うか、小山さんの声は良い意味でドロドロした感じというか、愛憎劇…?のような未練タラッタラの曲にあまりにも合うなぁって思っている。声に粘着力がある感じと色気からかな…?
この曲メロディーすごく好き。「あなたは今も 笑ってる 追憶のエレジー」のところ大好き!「エレジー」が最高になんか切ないし未練たっぷりだし良い!!
そしてセリフ部分がズルすぎる。あれ…?セリフあるんじゃなかったっけ?と思った頃にかなり強烈めな爆弾を落としてくる小山さん。
あなたを 死ぬまで 愛したい
なんて言われたらうわぁぁぁどうすればいいんだぁぁぁってなるけど、この人失恋してるんだった…(?????)もうよくわからない気持ちにさせられる。しかも油断していたら最後の最後に「愛のエレジー」なんて色気たっぷりに言ってしまうので小山さん恐ろしい男…!!


15.星の王子さま
加藤さんのソロの曲名が発表されたとき「え!?!?あの加藤シゲアキさんが星の王子さまだと…!!??!」と謎の興奮が止まらなかった。
今回全体的に低めで、さらに語り部分もあってどストライクに好きな加藤さんの声が凝縮されていた。
あの有名な「星の王子さま」を題材に加藤さんが<吸収、咀嚼、再生産>してソロ曲を作詞。自分の小説の映像化がヒントになっているということで、加藤さんが生み出したものが好循環に繋がっているのがなんか嬉しいというか。
私も「星の王子さま」をもっと読み込んでこの世界観にどっぷり浸りたいな~と思う。


16. Encore
手越さんもまた失恋。今回もピアノベースでしっとり歌い上げるソロ曲。手越さんの歌の上手さっていうのは、歌で伝えることが上手いと言うことなんだろうなと思う。ただ歌が上手いだけじゃなくしっかり相手の心に伝える。流石だなぁって。だってもうこの歌聞いてて泣くもんね、特にいま恋とかしてなくても「最後の恋、ああ……」って悲しくなる。
でも私は、ロックな方向に走る手越さんがとても好きなので、次はガンガンしたのも聞きたいかなって気持ちもある。

あとどうかそろそろ
コヤテゴ幸せになってください




NEWSの楽曲を聞くたび、4人それぞれの声がそれぞれの方向に可能性を広げているなと感じる。この4人だからこそいろんなジャンルに挑戦していける。それぞれの異なる声質が音楽に深みを出しているなと改めて感じたアルバムだった。

感想を書いていて、どの曲も「歌割が秀逸」に落ち着いてしまうくらい、すべてのパートが最高だった。適材適所でその人に合った歌詞、音程のところに割り振ったこと、そして4人それぞれが歌詞を伝える歌い方が上手かったということなのだろう。NEWSの音楽に関わる人とNEWSが方向性を理解し合って良い関係性で音楽ができてるんだなぁって感じた。

聞く前は正直、シングル曲がが多くて新曲少ないのもな~なんて思っていたけれど、新曲が負けないくらいのパワーを持っていて、そしてシングル曲にさらなる輝きも生まれていて、もう、名盤でしかない。ひとりでも多くの人が手にとって聴いてくれたら嬉しいなと思う。

長くなったけどQUARTETTOの感想おしまい。